教育は誰のためのものかと問われれば，保護者の方，教育に携わる方であれば，「子どものため」と，答えはすぐに出てくることでしょう。

「子どものため」に，大学入試改革を始めとし，プログラミングや英語４技能など，さまざまな教育改革が導入・実施され，見かけ上は新しい教育が行われているように思えますが，とどのつまり，これらの行きつく先は入試や試験。旧態依然の偏差値や点数を基準にした社会的判断システムが厳然と存在しています。

大人や社会にとっては都合が良く，一部の子どもたちにとっては心地の良い，この社会的判断システムは「学力の向上」や「目標を持つ」という点においては意味のあるものだと思いますが，このシステムに囚われている教育が本当に子どものため・生徒のためになっているか，見つめなおす時が訪れたと私は考えています。

子どもたちへの教育は，親が決めた，そして国が決めた「学ぶべきこと」からスタートしています。長年教育に携わり，受験指導を行ってきた私も，学ぶべきことに沿った，学力向上のための努力や進路・進学の目標を持つ大切さは承知しています。

しかし，子どもたちが迎える未来は，社会的判断システムに依存する教育で培われた力のみを求めていません。

未来が求めているのは，解なき世界において，どんな状況下であっても意欲を持って学び，行動し，創造することができる力。数値では測ることができないこれらの力を伸ばし，育むことにこそ，「子どものため」という言葉の本質があると考えています。

子どもたちが本当に学びたいとおもっている事を学んでほしい。

先生が主役でなく，学ぶ人が学びの主役になってほしい。

自らの成長を自ら促進できるようになってほしい。

この思いをベースに，EduStudio 20を開設しました。

キーワードは「探究心」。

探究心が動きだす，子どものための教育がここにあります。驚き・感動・不思議で彩られた世界を一緒に歩んでいきましょう。