毎週,20トレ では学習に関する熱いメッセージを生徒に伝えています。
3月第1週のメッセージはコレ。
言ってもやらないからデスヨ。
世に出回っている教育本には
「叱らない子育て」
「怒らない子育て」
「子どもが変わる怒らない子育て」
など,とにかく子どもを叱る(怒る)のは教育として良くないようなタイトルが散見されますが,私はこの手のタイトルを見るたびに
ミスリードでしょ😑
と思っています。
ということで,今回は 時代にはそぐわないやり方を堂々としている(かもしれない?),20トレ内でのプレッシャーのかけ方 → 叱り方 について ご紹介いたします。
まず,日常会話の中で頻繁に使われる「怒る」と「叱る」ですが,私はこの2つの言葉を明確に使い分けています。
そして,20トレの中で怒ったことは一度もありません(ホントです。生徒には そう思われていないかもしれませんが😗)。
※「怒る」と「叱る」の違いについては,こちらのページにわかりやすく書かれていますのでご覧ください。
↓↓↓
なお,前述のメッセージで使用している「プレッシャーをかける」とは,今回「叱る」と同義になります。
以降,「叱る」で置き換えていきますので ご承知おきください。
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さて,これを踏まえた上での話になりますが20トレでは やるべきことがやれていない場合…
「なんで誰も今まで言ってこなかったんだ?今,この時に伝えておかないと 今後できるようにならないかもしれない。誰も言わないんだったら俺が言う!」
というおもいで,
全エネルギーを使い、本気で叱ります。
幼児・小学生,男子・女子… まったく区別せず,やるべきことがきちっとやれていない場合は叱ります。
たとえ,体験に来たお子様の場合でも区別しません。叱らなければいけないときは叱ります。
大きな声は出しません。
机を叩く・蹴るなんてこともしません。
ただ,やるべきことやらなかった理由を理詰めで問いかけていくだけです。
※それを見ている子どもたちからは「怒ってる~」とよく言われますが,当の本人(私)はまったく怒っていません😶
そして,このように本気で叱る理由はただ1つ。
できていなかった・やれていなかったことができるようになるからです。
叱るんじゃなくて褒めればいいんじゃないの?という声もあろうかと思いますが,心のこもっていない上っ面の言葉で褒めてもダメですね。
まったく響かないです。
それよりも,本気で叱り それをがんばって直し,そして できるようになった時に
「よくがんばった!」
「できるようになったなぁ!」
と 声をかける方が良いですね。
ちなみに,私は口先だけのほめ言葉は使わないので,私がこの言葉を出す時は 心底そのように思っています。
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メッセージに記しましたが,言ってやるようであれば誰も苦労しません。
言ってもやらないから,みなさん苦労しているのです。
では,言い方として ほめればやるようになるのか というと残念ながらその効果が継続することは難しいでしょう。
本気で何とかしたいと思うその気迫,それをプレッシャーとして相手に伝えること。
これが「叱る」ことだと私は考えています。
では最後に,最近あった具体的な事例を紹介いたします。
今回の事例は「汚い字を書いてきた生徒への対応」です。
登場人物:Nくん(小1),20
20が渡したプリントをNくんがやり,それを持ってきたところから始まります。
20
…これさぁ,字を丁寧に書いてないよね?
Nくん
…
20
いや,字を丁寧に書いたか書いてないかを聞いているんだから,「はい」か「いいえ」のどちらなの?
Nくん
…
20
黙ってても先に進まないから,「はい」か「いいえ」のどちらかで答えて。字を丁寧にかきましたか?「はい」「いいえ」のどちらですか?
Nくん
いいえ
20
…ねぇ,学校でもこんな字を書いてるの?
Nくん
学校はもう少し丁寧です。
20
ふーん。じゃあ,学校では丁寧に書いて ここでは丁寧に書かない理由を説明してほしい。なんで?
Nくん
…
20
いや,原因がわからないと直す方法がわからないから聞いているんだけど。学校では丁寧に書いて ここでは丁寧に書かない理由は何ですか?
Nくん
…
20
…理由ないの?手を抜いていただけなの?
Nくん
…はい。
20
ですよね。そりゃ学校でできてて,ここでできないなんてことないもんね。はい,全部書き直し。
Nくん
…
20
何か文句があったら言ってもいいよ。そっくりそのままお家の人に伝えておきます。何かある?
Nくん
…
20
じゃ,書き直してきてね。
こんな感じでした🙂
(多分)厳しいですね~~~~
でも,そうしないと直らないのです。
字が汚い/課題をやらない/忘れ物をするなどについて,何も言わなかったり 仕方がないなぁ で済ませるのは優しさではありません。
私は,子どもから嫌われることを恐れていません。たとえ自分が嫌われようとも言うべきことはきっちりと言い続けていきます。
※子どもたちとの根競べで負けることはありません。できるようになるまで言い続けていきます。
(追記)
Nくんですが,その後,私の前では丁寧に字を書くようになりました。
次は,他の習い事でも同じくらい丁寧に字を書くように誘導をかけていきます💪