毎週,20トレ では学習に関する熱いメッセージを生徒に伝えています。
2月第3週のメッセージはコレ。
学力は自動的に上がりまセーン!
今,この時期だからこそ伝えておきたいメッセージです。
こと学力関係の話になると「そのうちできるようになるんじゃないの」とか「うちはフツーでいいんですよ」「勉強も大切だけど,今はそれじゃないかな」などのご意見を時折承ります。
特に 幼児や小1・2年生のお子様がいらっしゃるご家庭に多いです(高学年のお子様がいらっしゃるご家庭では,このような意見はほとんどなくなります)。
面談等でこの話が出たとき,どのように対応するかは教室の方針や講師の考えによって様々ですが,私は下記のようにズバリと伝えます。
学年相応の学力が身についている,または,大学へ進学をしないのであれば それで大丈夫です。
ただし,学年相応の学力が身についておらず,かつ,大学へ進学させたいというのであれば その感覚は危険です。
現実はそう甘くないのデス。。。
ということで,今回は「愛知県の公立高校・大学進学・学力」の現実をご紹介いたします。
最初に今回の話における「普通」について定義します(公立高校入試と絡めるので中学校の成績で考えます)。
愛知県の公立高校入試の場合,避けては通れないのが 内申点 になるので,まず内申点における「普通」について定義します。
5段階評価の真ん中「3」を「普通」ととらえたとき,中学校は9教科×5段階評価になるので,
9教科×3 → 27
になります。これを「普通の内申点」とします。
次に学力的な「普通」について定義します。
学力的な「普通」とは,通常,平均点(もしくは偏差値50)になるので,すべての教科における得点が平均点… これを「普通の学力」とします。
※平均点はテストの難易度によって変わるので,ここでは具体的な数値を記すことができません。
※ちなみにR3年の愛知県公立高校入試の受験者平均点は,A日程:62.3 B日程:60点(5教科合計110点満点)になります。
では,本題ですが 内申点27,すべてのテストが平均点 で 大学進学を目的とする高校(進学校)に行けるのかというと…
そのような進学校はありません。
つまり「普通」ではダメなのです。
※EduStudi020は一宮市にありますので一宮市内の高校を挙げるとすると,一宮/一宮西/一宮興道/一宮南に進学することはできません。
幼児・低学年の時期は,子どもはもちろん保護者の方も学習に対する意識は低く,学校で行っている内容を見ても大人の感覚からすると「まぁ,これくらいだったら,(後で)なんとかなるでしょ」とか「(後で)がんばれば,普通くらいだったら いけるんちゃうん?」と思ってしまいがちです。
う~ん。
残念なお知らせとなりますが,ご案内いたします。
なんともならないのが現実です。
…いや,何とかする方法は無きにしもあらずで,時間と費用を多くかければ後でも何とかなる場合もありますが 費用対効果はかなり悪い です。
中室牧子さん著書の「学力の経済学」に 幼児期の教育投資が効果的とありましたが,これは小学校低学年でもいえることです。
小学校低学年における教育投資… 費用をかけるという意味合いではなく,字を丁寧に書く・見直しをする・漢字を覚える・毎日学習する習慣をつける などの教育指導の投資をしていかないと,普通にすらなることができません。
くり返しになりますが,日本の教育システムの場合,学力が伴わなくても学年は自動的に上がります。
しかし,学年が上がったからといって学力も上がっているわけではありません。
そして,付け加えで言うならば,教育投資を怠って相対的な学力が伸びるということもありません。
大学進学を目指される方は 堂々と普通以上を目指し,低学年の時期に 教育指導の投資 を惜しまないようにしていただきますようお願いいたします。
では 最後に。
新学年に向けて残り約1カ月となったこの時期に,具体的に何をすればよいのかですが 私が真っ先にチェックするのは 現学年の漢字をマスターできているかどうか です。
※漢字の次に 計算がしっかりできるかどうか です。その他のものは,まぁ,とりあえず良しとしましょう。
残りの期間で全部をやるのは難しい…
ピンポイントで攻めるなら 漢字 です。
みなさん!漢字の総復習をしておきましょう!
漢字をやらないことのツケは大きいですよ💦
おすすめのテキストです。使いやすいですね~👌